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盛岡

もりおか

morioka

盛岡の新たなサードスペースに移転オープン

CHATONS シャトン

  • 盛岡市
  • グルメ
  • イタリアン
  • monaka
  • 路線バスで行ける
記事制作:
Kappo
CHATONS シャトン

盛岡ほど暮らしの中にアートが根づいているまちも少ないと思う。それ自体が一枚の絵のような洋館も数多く、ギャラリーさながらのカフェや雑貨店が内包されていたり、一般家庭にもごくさりげなく舟越桂の素描や芹沢銈介のテキストスタイルが飾られていたり。『シャトン』もまたそうした盛岡の気風色濃く、店名の由来である仔猫の絵やオブジェがシンプルなフロアのアクセントになっている。

2024年7月、盛岡の新たな注目スポット「monaka」の2階に移転オープン。地元食材への愛と探究心はそのままに、「monaka」という場所に似合う新たな『シャトン』が生まれた。音も香りも賑やかなオープンキッチンから届く料理は、カジュアルに楽しめるアラカルトを中心に展開。メニューには親しみやすい料理名が並ぶが、どれもシェフである土川さんらしいクリエイティヴィティに満ちている。イタリア産のフレッシュモッツァレラを使ったカプレーゼは、トマトのスープで味わう。セロリや玉葱とともに炒めて甘みを出したトマトと、ジューシーなフレッシュトマトのダブル仕立てだ。

「トマトは花巻市のさつまファームさんが育てた富丸ムーチョ。糖度と酸のバランスがすばらしくいい、日本人が大好きな味わいのトマトです」

料理に合わせて数種のトマトを使い分ける土川さんにとっても、欠かせない素材のひとつだ。

肉料理に定評のある『シャトン』の新メニューとしてお目見えしたのは「ざく切りハンバーグステーキ」。牛のさまざまな部位を細切れにし、豚肉を1割加えて成形。モモやスネといった弾力ある赤身の部位がみちみちに詰まっており、噛むほどに旨い。デミグラスソースも赤ワインの効いたビターな味わいで、大人のディナーにふさわしい堂々たる重厚感だ。パスタの代表格である「ボロネーゼ」も然り。焦げつくほどにしっかりと火を入れた牛肉にソフリット、赤ワイン、トマト。自家製の生スパゲティーニの心地よい歯ごたえにたっぷりと絡む肉の旨み。僅かに利かせたクミンが口飽きさせない最良の好手だ。

広大な岩手。そのまんなかで、精気あふれる岩手イタリアンを表現する。個性豊かなヴァン・ナチュールとともに楽しもう。

「ボロネーゼ」(1540円)。"肉を食べるパスタ”と言っても過言ではない肉々しさ。
「シャトンのざく切りハンバーグステーキ」(1650円)。ピノ・ノワールとシャルドネで醸した「キュヴェ・ネ・ド・クラウン 2021」(ボトル・7800円)とともに。
「スープ仕立てのカプレーゼ」(720円)。「メゾン・マリウス・ビエル・ブリュット」(ボトル・6800円)。
「魚介のコキーユ」(1540円)。アメリケーヌソースとベシャメルの二層仕立てに帆立や海老、八幡平マッシュルームがぎっしり。
シェフの土川 学さん。現在注目のマリンスポーツ・SUPのインストラクターも務める。

CHATONS シャトン

住所
盛岡市中ノ橋通1-6-8 monaka2F
電話
019-653-0234
営業時間
11:30~15:00(14:00LO)、
17:30~20:00LO
定休日
火曜
席数
30席
予約
目安
昼1300~3000円、夜6000~8000円
カード
喫煙
全席禁煙
メニュー
ランチセット 2750円
旬のランチコース 3850円
プレミアムディナーコース 5500円~
住所
盛岡市中ノ橋通1-6-8 monaka2F
電話
019-653-0234
営業時間
11:30~15:00(14:00LO)、
17:30~20:00LO
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  • 取材・文 :ナルトプロダクツ
  • 写真:池上勇人