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七戸十和田

しちのへとわだ

Shichinohe-Towada

胃袋をつかまれる 極上の自社ブランド馬肉

吉兆 十和田店

  • 十和田市
  • グルメ
  • バラ焼き
  • 馬肉料理
記事制作:
Kappo
吉兆 十和田店

青森県五所川原市に本社を構える『有限会社小田桐産業』は、国内でも指折りの大きな規模で食用馬を肥育している。自社牧場があるのは、夏は涼しく、冬は地吹雪にさらされるほどの厳しい寒さに包まれる五所川原市金木町。厩舎には布団代わりになる良質なもみ殻を敷きつめ、デリケートでストレスを抱えやすい馬のためにこれまで多くの時間を費やして礎となる肥育技術を確立してきた。

地元産の稲わらを飼料に育てた食用馬は、南津軽郡田舎館村にある直営工場「ATO食肉センター」で、と畜・解体・加工を経て出荷・販売。この肥育生産から販売・提供までを自社で一貫するシステムにより、その品質と鮮度を保証した独自ブランド『あおもり馬選』のブランディングに励んできた。「一度食せば忘れられない馬肉」を謳い、これまで多くの消費者へ届けてきた妥協のないこだわりは、系列の食事処『馬肉料理 吉兆 十和田店』のメニューにも表れている。

十和田のB級グルメをアレンジ。卓上で焼く「馬肉バラ焼き」(1人前1800円、写真は2人前)は、醤油仕立ての独自のタレで、あっさりとした味わい。
ショウガや青海苔、一味が入った醤油ダレで味わう「馬肉赤身と霜降りの刺身」(2240円)。繊細なサシが入った馬肉はとろけるような食感。
南部鉄器の特注鉄板で馬肉を焼く「義経鍋」(1人前2600円、写真は2人前)。甘みのある脂をまとった馬肉を、フルーティーなリンゴ入りの自家製ダレにくぐらせると、えもいわれぬ味わいに。

1993(平成5)年の開店以降、30年店舗を切り盛りしてきた沢井広喜さんは、「鮮度がよいのは当たり前。馬肉は注文を受けてからカットし、いつも最上の状態で提供してきました」と胸を張る。馬肉文化が息づく南部地方で食べられてきた「義経鍋」や「桜鍋」はもちろんのこと、馬刺しやユッケを提供できるのは肉の品質に自信があってこそ。タレの一つをとっても妥協がない創意工夫に溢れた馬肉料理の数々は、滋味深い馬肉の旨みを最大限に引き出したものばかりだ。

十和田店のオープン以来、メニュー開発に尽力してきた沢井さん。丁寧な仕事に妥協することなく、馬肉の魅力を来店客へ届けている。
1階はテーブル席と小上がり席で、鍋や焼肉は卓上のコンロで味わうスタイル。階段を上がると宴会場になる和室も完備している。

吉兆 十和田店

住所
青森県十和田市西三番町15-4
電話
0176-24-9711
営業時間
11:00~14:00、17:00~21:30(21:00LO)
定休日
日曜
駐車場
10台
※隣接の「十和田馬肉屋」共有
席数
個室3部屋、ほか28席
予約
目安
2200円~
カード
喫煙
全席禁煙
メニュー
コース 3700円~
馬肉鍋定食 1690円
馬肉ヒレステーキ 150g・3700円
住所
青森県十和田市西三番町15-4
電話
0176-24-9711
営業時間
11:00~14:00、17:00~21:30(21:00LO)
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※本記事の情報は掲載時の情報です

  • 取材・文 :工藤 葵
  • 写真:齋藤太一