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村山

むらやま

murayama

百年の歴史を守る 山形を代表する板そばの名店

あらきそば

  • 村山市
  • グルメ
  • そば
  • 板そば
  • にしん
記事制作:
Kappo
あらきそば

古くからその名を全国に知られている『あらきそば』。開業が大正9(1920)年というから、実に100年以上営業していることになる。店は築200年以上になる農家建築。薄暗い明かりの静かな座敷に座れば、昔にタイムスリップしたような感覚になる。

ここは山形の板そばを代表する名店であり、細長く大きな箱板にそばを薄く盛ったスタイルが特徴的だ。

そば打ちをするのは4代目の芦野浩平さん。あらきらしさを維持しつつも、時代に合わせて以前より食べやすいそばにしているという。

使っているそばは地元の「でわかおり」。これを殻ごとの玄そばで仕入れて保管し、使う都度製粉して店の特徴を出すようにブレンドしている。

あらきといえば「にしん」も名物。味噌で煮込むのはここ独特でうまみとコクが素晴らしい。

あらきそばといえば、昔ながらの太い田舎そば。定番はうす毛利だが、これでも300グラムある。かつての「あごが疲れるような」そばからは様変わりし、だいぶ食べやすくなっている。粉は地元産でわかおりの自家製粉。太打ちの十割なだけに甘みの広がりが素晴らしい。毎朝削る本枯れのかつお節など、だしとかえしを吟味したつゆとの相性もいい。
そば打ちをする芦野浩平さん。営業時間も含めてそば打ちと製粉に専念している。
ゆでは母親の真弓さんの担当。長年の経験からもはや風格さえ漂っている。
「にしん」500円。多くの人が注文する絶品メニュー。北海道岩内の身欠きにしんを自家製の味噌と砂糖で丸一日煮込んだもの。汁は長年の継ぎ足し。

あらきそば

住所
山形県村山市大久保甲65
電話
0237-54-2248
営業時間
11:00~14:15
定休日
水曜、1/1~1/3
駐車場
20台
席数
座敷30席
開業
大正9年
製粉
自家製粉
つなぎの配合とそばの太さ
十割/太
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半毛利 800円
1.5倍毛利 1600円
うす毛利にしん付 1700円
住所
山形県村山市大久保甲65
電話
0237-54-2248
営業時間
11:00~14:15
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サイト掲載日 

雑誌掲載日   
※本記事の情報は掲載時の情報です

  • 取材・文:菅原ケンイチ
  • 写真:池上勇人