飯山の魅力を再発見!
昔懐かしい原風景に出会う旅

新幹線延伸にともない、新たなスポットが続々登場する一方、飯山市には、国の重要文化的景観に選定された小菅集落をはじめ、昔懐かしいふるさとの面影が残る。
小菅集落 - 重要文化的景観に選定された現代に残る日本の原風景

修験道の開祖・役小角により開かれた小菅山は、7世紀前半から修験者の霊場として栄え、隆盛を誇った時代には数多くの宿坊が軒を連ねた。
そんな歴史を持つ「小菅の里及び小菅山の文化的景観」は、「国の重要文化的景観」に選定されており、その風景はまさに「現代に残る日本の原風景」。戦後100戸あった家は減ったが、だからこそ残るのどかな集落の風景、史跡をつなぐ森に囲まれた小径が懐かしさと霊剣あらたかな趣を醸している。そして奥社の入口まできて振り向けば、野の花に囲まれるように民家が並び、棚田が連なり、千曲川の流れのはるか彼方には妙高山がそびえる。
奥社への険しい修験ののちに迎えてくれるこの風景は、古より人々を温かく包んだのだろう。
- お問い合わせ先
- 信越自然郷飯山駅観光案内所
- 電話
- 0269-62-7000
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寺の町 - 寺から寺へと巡る心やすらぐ時間を堪能
文豪・島崎藤村が「雪国の小京都」とよんだほど、寺の多い飯山市。点在する約20カ所の寺をつなぐよう整備された「寺めぐり遊歩道」を辿れば、奥信濃の自然と寺を堪能できる。のんびりと時は静かに流れ、心がやすらぐことだろう。
忠恩寺

本堂に入ると天井には見事な「鳴き龍」が描かれており、厳粛な雰囲気が漂う。竜は水を呼ぶことから、建物を火災から守るとも信じられてきた。
雁木通り

雪よけの屋根「雁木」は、冬を快適に過ごすための雪国ならではの知恵。約300mにわたり雁木が再現された通りには、仏壇店が軒を連ねている。
称念寺

大事に手入れされている庭園は、楓の芽吹きと秋の紅葉が見事。参拝と併せて、落ち着いた美しい景色をゆっくりと楽しみたい。
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かまくらの里 - 雪の温もりを感じる飯山の冬の風物詩
長野県飯山市の「かまくらの里」に、毎年1月下旬から2月下旬までの約1カ月間、雪で作られた20基程の「かまくら」が登場。かまくらの中で白菜やきのこ等の地元産野菜を入れた信州味噌仕立ての名物「のろし鍋」を食べることができる。昼は青空と白いかまくらのコントラストが際立ち、夜には明かりが灯され、幻想的な雰囲気を楽しめる。

バナナボート - 飯山の冬の定番スイーツ
飯山の冬を代表するスイーツとして、市民に愛されている「バナナボート」。飯山にまだ洋菓子店のない頃、和菓子店が考案した。その後、ほかの和菓子店から、洋菓子店、パン店などでも作られるようになり、今では各店舗で味も製法も異なるさまざまなバナナボートが販売されている。毎年12月から3月にかけて、道の駅「花の駅 千曲川」内にある「café 里わ」では、市内の菓子店が製造したバナナボートが並ぶ。週末ごとに4〜5店舗のバナナボートがローテーションで登場し、食べ比べも楽しめる。


内山紙 - 豪雪地帯で育まれた良質な和紙
奥信濃の雪を利用してつくられる内山紙。美濃国(岐阜県)で製法を取得した萩原喜右ヱ門が帰郷して自家で漉いたのが始まりと伝えられる。豊富な雪で原料のコウゾを晒すのが特徴で、この雪晒しによって白さが増す。


高橋まゆみ人形館 - 慈愛に満ちた表情を浮かべる温かな人形たち
飯山在住の人形作家・高橋まゆみさんの作品を展示する人形館。2010年のオープン以来、遠方からも多くの人が訪れる人気スポットに。日常の風景や人生の一瞬を切り取った作品は、見る人の思い出と相まってさまざまな物語を紡ぎ出す。



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