ベーカリー、喫茶店、そば処、居酒屋…
歴史と風情にあふれる古町で行きたい老舗4選

信濃川にかかる新潟市のシンボル・萬代橋を渡った先にある古町エリア。海と川に囲まれたこの地域は、河川舟運と海運、双方の拠点港として古くから栄え、多くの人・もの・文化が交流してきた場所でもあります。さらには京都・祇園、東京・新橋と並ぶ芸妓のまち「古町花街(かがい)」があり、客人をもてなす「古町芸妓(ふるまちげいぎ)」の存在も。今もその歴史と風情を感じられるスポットが数多くあり、おいしいものを味わえるお店もたくさんあるんです。こちらでは、古町の歴史とともに歩み、多くの人々に愛され続けてきた名店をご紹介します。
創業から100年以上提供する味わい深い食パンが看板


大正13年(1924年)創業、新潟市内で最も古い歴史を持つベーカリー。看板メニューは、常時3種類ほどそろう食パンです。栄養価が高く、香ばしい風味が特徴の全粒粉食パンをはじめ、食べ方や用途に合わせて選べる食パンをラインアップ。
なかでも創業当時の製法を守り続ける「上食パン」は、市内の飲食店でもよく使われているほどの定番で、程良いやわらかさと、かむほどに広がる豊かな小麦の香りが特徴。スタンダードな食パンはもちろんですが、ほかにもバラエティーに富んだパンが数多くそろうので、店内をチェックしてみてくださいね。
香り高い自家焙煎コーヒーとともにゆるやかな時間を



新潟市内に2店舗を構える、自家焙煎のコーヒーが自慢の喫茶店。コーヒーの香りが心地良く漂う店内は、オーナーが研修で訪れたヨーロッパから持ち帰ったというステンドグラスやベロア調のソファ、椅子を配したクラシカルな雰囲気。
30種類以上用意するコーヒーのなかでも店名を冠した「シャモニーブレンド珈琲」(500円)は、コロンビアやブラジルなど南米産の豆をブレンドして引き出した、しっかりとした苦みとコクが特徴です。ケーキやトーストなどとコーヒーをセットでオーダーして、ゆったりと自分だけの時間を楽しんでくださいね。
昭和初期から続く老舗の江戸前そばに舌鼓



北海道産を中心に、季節に応じてそば粉を独自にブレンドして打つ、江戸前の二八そばを提供する「古町 藪蕎麦」。大量のカツオ節でだしをとったキリリとした味わいのそばつゆにもファンが多く、昭和初期の創業から約100年にわたり、多くの常連客に親しまれています。なかでも人気なのが「日替わりサービスメニュー」で、天丼や親子丼といった丼ものと一緒にそばを味わえますよ。
ほかにも、おもてなしにもぴったりな「そば会席」(4500円~)や多彩な酒肴もそろえており、そば前も楽しむことも。ゆっくりとくつろぎながら、伝統の味を堪能しましょう。
- 住所
- 新潟県新潟市中央区古町通8-1490
- 電話
- 025-222-7982
- 営業時間
- 11:00~19:30L.O. ※日曜・祝日は11:00~16:00L.O.
- 定休日
- 水曜、第1・3火曜
- 席数
- 70席
- 予約
- 会席の場合は2日前までに要予約
- 駐車場
- 提携あり
- メニュー
- 天ざるそば 1480円、鳥辛そば 1220円、天付きおろしせいろ 1680円、カレー南蛮そば 1330円
- アクセス
- JR新潟駅から車で約10分
- 住所
- 新潟県新潟市中央区古町通8-1490
- 電話
- 025-222-7982
- 営業時間
- 11:00~19:30L.O. ※日曜・祝日は11:00~16:00L.O.
著名人も数多く訪れる名居酒屋でしっぽりと



地魚の刺し身から煮物、揚げ物、ご飯ものまで幅広いメニューがそろう「和食 喜ぐち」は、舌の肥えた常連も多く通う老舗和食店。壁一面には、これまでに訪れた著名人のサイン色紙がずらりと貼られ、その人気ぶりがうかがえます。
リクエストに応えるうちに自然に増えたというメニューは、常時80~90種類を用意。どれも驚くほどリーズナブルで、家庭的ながら味は本格的です。料理はもちろん新潟の地酒も豊富にそろうので、心ゆくまで存分にお酒を堪能できますよ。シメには、とんこつスープに野菜のうま味が溶け込んだ名物の「タンメン」(850円)もぜひ味わってみてください。
- 住所
- 新潟県新潟市中央区古町通10-1720
- 電話
- 025-224-9075
- 営業時間
- 17:30~深2:00(深1:30L.O.)※金・土曜は深2:30まで(深2:00L.O.)
- 定休日
- 日曜、ほか不定休
- 席数
- 40席
- 予約
- 可
- 目安
- 4000円~
- 駐車場
- 提携あり
- メニュー
- 刺身盛り合わせ 2000円~、鳥もつ煮込み 500円、のっぺ 500円、寄せ鍋 2000円~
- アクセス
- JR新潟駅から車で約10分
- 住所
- 新潟県新潟市中央区古町通10-1720
- 電話
- 025-224-9075
- 営業時間
- 17:30~深2:00(深1:30L.O.)※金・土曜は深2:30まで(深2:00L.O.)
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- 取材・文・写真:新潟Komachi編集部