55 Stations|新幹線で行く、思いがけない出会い

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米沢

よねざわ

yonezawa

料理に、しつらいに、清爽の味わい満ちる

馬場乃町 はやし

  • 米沢市
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記事制作:
Kappo
馬場乃町 はやし

祖母が愛した築70年の日本家屋を改装、庭を手入れし、街の中ながら閑静な庵の佇まいを結んだ大竹林太郎さん。『馬場乃町 はやし』の庭の片隅では、400年ほども経た祠が土地の旧縁を伝えている。

店主・大竹林太郎さん。30歳で「分とく山」野崎洋光氏に師事。支店である飯倉片町店の料理長を務めたのち、40歳で帰郷し『馬場乃町はやし』を開店。
春から秋には、必ず花や実をつける樹々が眼を楽しませる。山水画のごとき冬もまた良し。

献立に冠した七十二候は、これから味わう旬の“季”を改めて実感させるものであり、料理のコース全体を一貫するテーマでもあるだろう。とりどりの酒肴をちりばめた前菜で、その広がりと凝縮感が楽しめる。庭から手折ったばかりの青紅葉が露に濡れて美しい。進肴の「鮑の磯焼き」は、師である野崎洋光氏の料理をまっすぐに継いだ料理。活鮑を殻付きのまま鮑そのものが持つ塩のみで蒸し上げ、昆布のダシと鮑の肝で仕立てた濃厚なソースと有明海苔で味わう。柔らかくも弾力に富んだ鮑は噛むほどに旨みが滲み、磯の香満々たるソースと海苔の風味が後をひく。庄内の丸茄子を器にしたスッポンは、とろりぷるぷるのスッポンと、その旨みをふくふくに含んだ揚げ茄子との相性の良さに驚いた。 

人気の土鍋飯は、南陽市の黒澤ファームの「夢ごこち」を使用。この日は岩手三陸の穴子を具に、煮ツメではなく醤油でつけ焼きに。きっぱりとした旨み、その奥で味わいを支える繊細なダシの風味を、米の旨さがふんわりと受けとめる。 

清々しく心地よい、味わいとしつらい。開店から8年と歴史は新しいが、これほど城下町・米沢に似つかわしい店もないだろう。 

「鮑の磯焼き」。「分とく山」の名物料理を作り継ぐ。
「すっぽん丸茄子吉野煮」。茄子やインゲン、ヤングコーンなど夏野菜ひしめく。
「穴子御飯」。山椒と三つ葉の香りを添えて。

馬場乃町 はやし

住所
山形県米沢市城南1-6-18
電話
0238-40-8877※完全予約制
営業時間
12:00~14:30、18:00~22:00
定休日
不定休
席数
21席 
席予約のみ
不可
目安
昼4180~5000円
夜8800~1万5000円
カード
可 
喫煙
分煙
メニュー
昼のコース 4180円 
夜のコース 8800円、1万1000円 
飲物 440円~
住所
山形県米沢市城南1-6-18
電話
0238-40-8877※完全予約制
営業時間
12:00~14:30、18:00~22:00
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