55 Stations|新幹線で行く、思いがけない出会い

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田沢湖

たざわこ

tazawako

渓谷と森に抱かれた 極上の一軒宿

夏瀬温泉 都わすれ

  • 仙北市
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  • 温泉
  • 源泉掛け流し
  • 露天風呂
  • 由利牛
記事制作:
Kappo
夏瀬温泉 都わすれ

秋田の名勝地「抱返り渓谷」。そのほとりにひっそりたたずむ一軒宿「都わすれ」。国道46号から南に折れておよそ6km。道を覆う緑が美しい。すでに人家はなく、この道は宿に行くためだけの林道といえる。 

広い敷地の平屋に客室はわずかに10室。その全てに専用の源泉かけ流し露天風呂がある。江戸時代からの歴史を持っていた「夏瀬温泉」は平成16年に営業を休止したのだが、名湯がなくなることを惜しんだ現女将の佐藤京子さんが引き継ぎ、宿を新しくして再開させた。乳頭温泉郷の「妙乃湯」に生まれた佐藤さんは、子供のころ祖父母に連れられてここで湯治し、持病のアトピーを治したのだという。 

秋田のブランド、由利牛は熱した石で焼いて。

都わすれはキク科の清楚な花であり、花言葉は「憂いを忘れる」「しばしの安らぎ」なのだと、支配人の難波文さんが教えてくれた。

ここはスタッフのほとんどが女性である。女将の趣味で集められた美しい調度や食器。細部まで目を配らせたもてなし。秋田ならではの食材を使った食事と秋田の酒。「秋田は本来味付けが濃いのですが、素材の味を生かすために薄味にし、だしを利かせることで美味しさを引き出すようにしています」と料理長の田口さん。

宿のチェックインは3時、チェックアウトが11時。ロビー、ラウンジ、テラス、庭、どこで過ごしてもゆったりとくつろげる。ここは煩雑な日常を離れ、贅沢な時間に身を任せるための場所だ。 

紅葉は例年10月中旬から11月上旬が見ごろという。難波さんにおすすめの場所を聞くと「露天風呂に入りながら見る美しい紅葉とターコイズブルーの川の色は絶景ですね」と答えが返ってきた。 

前菜には姫サザエやとび茸などがでてきた。
内湯「桃源の湯」。源泉かけ流し。対岸から引く源泉は加水を必要としない適度な温度。
ロビーからテラスを眺める。日常とはまるで違う、ゆったりとした時間が流れている。

都わすれ

住所
仙北市田沢湖卒田字夏瀬84
電話
0187-44-2220
料金
1泊2食付4万850円~
日帰り入浴1500円(11:30~14:30)
泉質
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 pH8.3 源泉温度60℃ 源泉かけ流し
住所
仙北市田沢湖卒田字夏瀬84
電話
0187-44-2220
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