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岩手県 湯川温泉

山人 ーyamadoー

  • 西和賀町
  • 宿泊
  • 温泉
  • 露天風呂
  • 南部かしわ銀雪
記事制作:
Kappo
山人 ーyamadoー

マタギの里の自然を五感で味わう

『山人』とは地元の言葉で「山の達人」を表すのだそう。「その知恵と技でお客様をおもてなししたいです」と専務の髙鷹由枝さんが話す。ここは岩手県の西和賀町。秋田との県境近くに位置する、岩手でも屈指の豪雪地帯だ。

湯田温泉峡に点在する温泉のひとつである湯川温泉の入り口は「出途の湯」と呼ばれ、昔からの湯治場だったところ。「西和賀の自然を体感してもらいたい」と、周囲とはまるで違う和モダンの宿をオープンさせたのは10年前のことだった。客室は12室あり、全てに半露天風呂が付いている。 

ロビーやダイニングには宮沢賢治の作品をモチーフにした版画が飾られており、ここが岩手であることを実感する。部屋へと向かう通路は吹き抜けになっているので、鳥の声や山の空気を体感することができる。 

『山人』の食事ではあえて高級食材を使わないという。自社農園の野菜や、ここでしか食べられない地元のものを、そしてその季節に一番美味しいものを食材として使う。和賀山塊にも近いので、春の山菜や秋のキノコは豊富に採れる。伝統の中に革新のアレンジを込めた料理がこの宿の特徴という。 

宿の名物となっているのが「南部かしわ銀雪」だ。天然記念物の「岩手地鶏」をルーツにした固有の地鶏であり、飼育期間が120日と通常より長くしているため、肉にしっかりとうまみが乗っている。そして『山人』のここは奥羽山脈の山の中にある隠れ宿だが、「東北のへそに位置するので、実は岩手へも秋田へもアクセスがいいんです」と専務が話してくれた。 

「南部かしわ銀雪のしゃぶしゃぶ」。肉はムネ、ハツ、砂肝。中央の砂肝が鮮やかな赤なのは鮮度がいい証拠。後ろは「ローストチキン」。
客室の半露天風呂。外の景色を見ながら、いつまででも入っていられる。
貸切の「野天風呂」。すぐ脇に川が流れ、開放感がこの上ない。
客室は間接照明の落ち着いた空間。窓が大きく、外の自然が目の前にある。床暖房が暖かい。
ロビーの2階にある「読書室」。ロフトの隠れ部屋のような心地よい空間。

山人 ーyamadoー

住所
和賀郡西和賀町湯川52-71-10
電話
0197-82-2222
部屋数
12室 
IN
15:00 
OUT
11:00
宿泊料金の目安
2万9000円(税別)~
温泉
単純温泉 pH7.5 源泉かけ流し
アクセス
車◆仙台方面からは秋田自動車道・湯田ICで降り、約15分(仙台から約2時間)
電車◆仙台方面からは東北新幹線・北上駅乗換、北上線・ほっとゆだ駅で下車し、バスで約10分(仙台から約2時間)
住所
和賀郡西和賀町湯川52-71-10
電話
0197-82-2222
部屋数
12室 
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