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高い品質と技術 山形を代表する日本酒造

出羽桜酒造

  • 天童市
  • お酒
  • 日本酒
記事制作:
Kappo
出羽桜酒造

代表銘柄 出羽桜

創業明治25(1892)年。代々山形の日本酒をリードしてきた蔵であり、吟醸酒を筆頭にその品質が高く評価されている。高級酒でも劣化しにくい造りを追求し続けており、業界に先駆けて数々の技術革新をしてきた。天童市中心部の本社蔵と山形市内の山形蔵がある。

(左から) 出羽桜 桜花吟醸酒・本生 720ml/1771円 「桜花吟醸酒」は吟醸酒ブームを巻き起こした出羽桜のヒット商品。フルーティな香りと、ふくよかで爽快な味わい。 出羽桜AWASAKE スパークリング日本酒 720ml/5170円 アルコール度数13度、瓶内二次発酵によるきめ細かな泡、優しい甘さと華やかな香り。スパークリング日本酒の最高峰。 出羽桜 一路 純米大吟醸 720ml/3850円 山田錦で醸した、優しい吟醸香ときれいな飲み口。2008年IWCチャンピオン・サケ受賞酒。 出羽桜 雪漫々 氷点下五度熟成酒 プレミアム大吟醸  720ml/7480円 山田錦を35%まで精米。氷点下熟成により出羽桜らしいきれいな酒質を持った古酒。まろやかさを極めたシルクのような舌ざわり。

吟醸酒ブームの先駆け

 早くからその名を全国に知られている『出羽桜酒造』。日本酒の高い品質を維持し続けており、毎年イギリスで開催される「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のSAKE部門で2度世界一を獲得するなど、輝かしい実績を誇る。
 出羽桜といえば「吟醸酒」が名高い。昭和55年に発売した「出羽桜 桜花吟醸酒」は日本酒業界に吟醸酒ブームが起きるきっかけとなった酒である。
 「当時はまだ一級酒、二級酒の時代で、そもそも吟醸酒はほとんど売られていませんでした」と執行役員の仲野賢さんが話す。「吟醸酒はどの蔵でも品評会出品用として造ってはいました。その高品質で華やかな香りがする酒を一般の人にも味わってもらいたいという、先代社長の強い思いから生産販売に踏み切ったのです」。当時は吟醸酒自体の知名度がなかったので、特級クラスの酒ながら二級酒並みの価格で販売し、それが見事ヒットしたのだという。

数多くの技術革新

 吟醸酒や生酒など繊細な日本酒は保管をきちんとしないと品質低下を招くのだが、蔵では当時からそれらの品質保持を追求してきた。そして昭和50年に低温貯蔵庫を稼働させ、火入れをしない「生酒」を昭和57年から販売している。さらに平成3年にはマイナス5℃を基本とする「氷温貯蔵庫」を完成させ、保管体制を強化した。
 出羽桜のチャレンジはさらに続き、平成8年には三菱レーヨン(現三菱ケミカル)との共同で「脱酸素装置」を開発した。日本酒の中の溶存酸素を除去することで酸化による変質を極力抑え、品質をさらに保持することが可能となったのだ。
 これらを始めとした技術革新により、今では「生酒」についても一年を通して出荷販売しているのである。
 出羽桜では若い世代や海外の市場を見据えて、発泡性の「スパークリング日本酒」にも早くから取り組んでいる。
 「現在発売している『出羽桜AWASAKE』はその最終形態といえるものです。シャンパンと同じ瓶内二次発酵による泡なので、充填とは違う、きめ細かな口当たりが持ち味です」と仲野さん。瓶内発酵でできた「おり」はシャンパン同様に瓶を逆さにして口に集め、凍らせてから開栓して取り除くという手間のかけようなのだ。
 山形県では日本酒の輸出にも力を入れているが、出羽桜はその先駆けとして30年以上前から海外販売を展開している。現在は生産量の10~15%が輸出となっているが、日本酒ブームの中、まだまだ伸びることが予想されるのである。

蒸した米に麹の種を振りかける「種切り」作業。酒造りの工程でも極めて重要な作業であり、麹の出来不出来がその後の仕込みに大きく影響する。麹室内は高温多湿に設定している。
出羽桜は全量自社精米。精米棟である「天空蔵」に大型の精米機が3台ある。この米は45%磨いたもので、50時間以上かけているという。
蒸し上がった米を「こしき」から取り出す。蒸米は麹米にするものと、タンクに直接入れるものとに分かれる。特に麹米用のものは蒸し上がりにも細心の注意が払われる。
執行役員の仲野賢さん。出羽桜の現社長は仲野益美氏だが、仲野賢さんは縁戚に当たる。
「酒眠蔵」と呼んでいる氷温貯蔵庫。この蔵の設定温度はマイナス5.5℃。アルコールなので凍ることはない。酒のタイプにより瓶貯蔵とタンク貯蔵とがある。
ボトリングの風景。吟醸以上の日本酒は自動瓶詰―瓶燗火入れ―急速冷却―目視検品の順で流れる。最後にラベルを貼り、氷温貯蔵庫に入れる。
左手前にある機械は約30年前に開発した「脱酸素装置」。酒の中に溶け込んでいる酸素を取り除くことで、酒の劣化を防ぐことが可能になる。

出羽桜酒造

住所
山形県天童市一日町1-4-6
電話
023-653-5121
駐車場
なし
アクセス
JR天童駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
山形県天童市一日町1-4-6
電話
023-653-5121
駐車場
なし
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JR天童駅より徒歩15分

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  • 取材・文菅原ケンイチ
  • 写真池上勇人
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