山全容で「極楽浄土」を表現した、東北随一の古刹
立石寺山寺

配されているすべての建物に意味を持つ
慈覚大師が開山を決めた後、およそ30年の歳月を経て、貞観2年(860年)に開基した立石寺。正式名称は宝珠山立石寺といい、一般的には「山寺」の愛称で親しまれている。
鬱蒼と茂る山の木々と、その間から見える巨大な凝灰岩や剥き出しの岩肌、その上に散見する堂宇の佇まいは、観る人の心を釘付けにする。
ここ山寺は特異な環境に寺院があるというだけでない。配された堂宇すべてに意味があり、山全体を使って〝極楽浄土〟が描かれているという。例えば山門を通り最初に現れる姥堂。ここに座す奪衣婆は生前身にまとっていたすべてを剥ぎ取り、その衣類の重さを閻魔大王に報告するのだとか。
ローカル線に揺られながら芭蕉の足跡をなぞる旅
JR山形駅から車を30分ほど走らせれば辿り着くが、仙山線に乗ればおよそ20分ほどの距離。車窓の景色が市中から郊外へと変わっていくさまを感じながら、東北の名古刹へと出かけるのは趣深い。
ホームに降りて最初に訪れたいのが山寺駅舎の展望台。山全体が信仰の場であることを間近に実感できる。目を凝らせば五大堂へ登頂した人々の動作も確認できる。


「おくのほそ道紀行」の旅路で山寺に立ち寄った松尾芭蕉は、この地でかの名句『閑さや岩にしみ入る蝉の声』を詠んでいる。訪れたのは元禄2年(1689年)の5月下旬、新暦でいうと7月中旬頃。奥之院へと続く参道の夏景色が、見事に表現されている。
そんな芭蕉も見た景色を求めて奥之院への登頂を目指す際は、大人の足で往復1.5時間ほどかかることを念頭に、真夏や真冬を避けて出かけるのがおすすめ。山門をくぐったら基本すべてが階段で、その数1015段。一段登るごとに煩悩が消えていくといわれ、修験者が心身の鍛錬に励んだ時代から受け継がれてきた参道だ。これを登り切ったその先には、天台宗の高僧たちが心を砕いて作り上げた極上の美景観が待っている。


歩きかた次第で何通りも楽しめる場所
近年山寺には、居心地のいいカフェがオープンしたり、おいしい食事処やスイーツショップに人が集まるなど、1度の滞在では回りきれないほどの魅力に溢れている。奇岩怪石の風光明媚な景色や、歴史ある信仰と精神文化に触れる場所でありながら、ふらりと週末を過ごすために訪れたい場所へと進化を遂げている印象だ。電車のなかや、ふもとの門前町には海外からの観光客の姿も多く見られ、道を尋ねられたりショップで交流が生まれるといった、旅ならではの非日常的な醍醐味も味わうことができる。
- 電話
- 参拝に関するお問い合わせ:023-695-2843、ガイドについてのお問い合わせ:023-695-2816
- 開館時間
- 4〜9月/8:00~16:00、12〜3月/8:30〜15:00(閉門16:00)
- 料金
- 入山料大人500円、中高生300円、小人(4歳以上)200円
- 定休日
- なし
- 予約
- 不可
- カード
- 不可
- 駐車場
- 近隣駐車場複数あり
- アクセス
- 山形駅からJR仙山線で約20分
※取材時の情報です
- 電話
- 参拝に関するお問い合わせ:023-695-2843、ガイドについてのお問い合わせ:023-695-2816
- 開館時間
- 4〜9月/8:00~16:00、12〜3月/8:30〜15:00(閉門16:00)
- 料金
- 入山料大人500円、中高生300円、小人(4歳以上)200円
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- なし
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- 近隣駐車場複数あり
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- 山形駅からJR仙山線で約20分
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