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角館

かくのだて

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歴史香る風をまといながら歩く、美しき街並み

角館・武家屋敷通り

  • 仙北市
  • 文化・歴史探訪
  • 街歩き
記事制作:
Kappo
角館・武家屋敷通り

厳格な町割りを残した武家の通り

平成の合併により仙北市となった角館。盛岡市と秋田市とを結ぶ国道46号の中間に位置する、小さな町である。
この町を南北に貫いて、武家屋敷通りがある。日本にも古い時代の町並みが残されている土地はいくつもあるが、これほどまで見事な場所は、そうはないだろう。
角館を訪ねたとき、私たちはまず町の中央の通りを眺めることになる。道の幅は11メートル。この道も含めた町割りは、江戸時代の初めに、時の領主の芦名氏が縄張りしたまま、ほぼ変わっていないのだという。通りは意外なほどに広い。そのため後の拡張もなく、樹木を伐ることもなかった。
道の両側には、黒い板塀が延々と連なっている。横に張られた下見板とそれを押さえる縦の簓子のリズムが美しい。
塀の内側は、どこもが鬱蒼たる緑である。中心の通りには格上の武士の屋敷が置かれたため、それぞれの敷地が広いのである。公開されている中で最も広い屋敷は3000坪というから、1ヘクタールに相当する。
そしてそれらの屋敷の建物は、やや奥まって建てられている。そのため、通りからは前庭に繁る樹木を眺めることになるのだ。角館の象徴ともいえるシダレザクラを始め、モミ、カシワ、モミジ。これらの木々は伸びるにまかせて大きくなっており、それぞれの屋敷にシンボルツリーがある。やはり公開されている、石黒家のモミの木は実に樹齢300年、高さ30数メートルにも及ぶ。町中にある家の庭木と考えると、それが桁外れの大きさであることがよく分かる。
角館の町並みは、桧木内川に並行して南北に細長く、「火除け」と呼ばれる、防火のための空き地を境にして、北に内町、南に外町が配置されている。内町には武士が屋敷を構え、外町には町人が住み、店が軒を連ねた。家老を始めとした中級以上の武士は、表の通りに配置されていたが、足軽などの下級武士の住まいは脇の通りにあり、生け垣や柴垣を囲いにした。
家の格の違いは、そもそも屋敷の広さにはっきりと表れている。江戸時代は、厳然たる階級社会であった。角館を訪ねると、そのことが細部にまで見て取れるのだ。
現在角館で公開されている武家屋敷は6軒。中でも広い敷地と蔵屋敷を持つ青柳家や石黒家では、建物や庭だけでなく、家に伝わる甲冑などの武具や調度品、さまざまなコレクションなどを見ることができる。角館では、敷地の中にまで入ることで、初めて武家屋敷を見たことになるのだ。

黒板塀が連なり、鬱蒼たる緑が覆う武家屋敷通り。中心部であるのに、驚くほど静かなたたずまい。道の先は枡形と呼ばれる城下町特有の曲がりがあり、その先にさらに通りが続く。
ハイカラ館。蔵の中に蓄音器、クラシックカメラ、時計など、貴重なコレクションがたくさん並ぶ。
青柳家の広い庭は、美しい緑に覆われていた。当主が代々にわたり、山野から花木を集めたという。

青柳家

住所
秋田県仙北市角館町表町下丁3
電話
0187-54-3257
開館時間
9:00~17:00(11月~3月は9:00~16:00)
定休日
無休
駐車場
有料駐車場あり
料金
500円
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町表町下丁3
電話
0187-54-3257
開館時間
9:00~17:00(11月~3月は9:00~16:00)
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定休日
無休
駐車場
有料駐車場あり
料金
500円
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

築217年という石黒家主屋の座敷から庭を眺める。座敷の広さは12畳半。この家の格式の高さを表している。床の間の脇、明かり障子の格子が美しい。
石黒家の薬医門と黒板塀ののぞき窓。薬医門を建てるのは、格上の武士であることの証であった。
石黒家の主屋。代々学者を輩出し、維新後も地主として栄えた名家。中で見事な座敷を見ることができる。

石黒家

住所
秋田県仙北市角館町表町下丁1
電話
0187-55-1496
開館時間
9:00~17:00(12月~3月は9:00~16:00)
定休日
不定休
料金
500円
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町表町下丁1
電話
0187-55-1496
開館時間
9:00~17:00(12月~3月は9:00~16:00)
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定休日
不定休
料金
500円
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

奇跡的に残された江戸時代の町

角館は、戦国期以前には戸沢氏(のちの新庄藩主)が治め、江戸時代には芦名氏、芦名氏断絶後は佐竹北家が領主であった。(芦名氏は、会津時代に伊達政宗に敗れた大名家の名族である。)
佐竹北家は、秋田藩主佐竹氏の一族である。余談ながら秋田は戦国時代まで秋田氏が治めていたが、関ヶ原の合戦の後、茨城へと国替えされ、入れ替わるように佐竹氏が茨城から秋田へと移された。角館は独立した藩ではなく、秋田藩の中の、所預と呼ばれる支藩のようなものであった。
角館は「小京都」と呼ぶにふさわしい町並みを残している。角館を治めた佐竹北家の初代義隣は京都の公家、高倉家の出であった。さらに2代義明は三条西家より正室を迎えた。このことが、角館に京文化を根付かせた要因とされる。春に武家屋敷を艶やかに彩るシダレザクラは、2代義明の妻が輿入れの際に、京都から持ち込んだのが始まりといわれている。現在角館には、天然記念物になっているシダレザクラが162本ある。昨年の春には、この桜と武家屋敷を見るために81万人の観光客が訪れた。
これほどの観光地であるにもかかわらず、角館の武家屋敷通りは今もひっそりとした佇まいのままであることに驚く。他の観光地であれば、大抵は道の両側に土産物屋や食べ物屋が並び、それらの店が競って派手な色の看板や旗を軒先に出している。たとえ古い町並みであろうと、それが今の観光地の景色である。残念なことだがそれは観光地に限らず、日本の、当たり前の風景だ。いったい、いつからこのようなことになってしまったのか。
かつて日本では、町並みを構成する建物は、統一感を持たせて作られた。景観とは公のものであり、それを乱すことは許されないという暗黙のルールがあったはずだ。明治期に日本を訪れた外国人は、日本の美しさを賞賛をもって本国に報告しているのである。
角館の町でさらに特筆されるのは、区割りが江戸時代からほとんど変わっていないことである。昭和の後半から土地投機の狂乱が、日本中を吹き荒れたが、ここの広い敷地は切り売りされることもなく、再開発されることもなく今に残された。角館の人々は、明確な意思をもってこの町並みを守ってきたのである。それがどれほど困難なことであったかは、想像に難くない。
武家屋敷通りの朝は、道の清掃から始まる。観光客が訪れる前の静かな通りに、商店でも住宅でも、一斉に人が出て、箒で道を掃き清めている。その光景がなんとも清々しいのだ。

【小野田家】棟門と呼ばれる2本の柱で支えた門や、表向きと一般が共用になっている玄関など、家屋の構造に中級武士の家の特徴が見て取れる。庭一面に植えられた笹が見事。小田野家は武術家として知られ、解体新書の挿絵を描いた秋田蘭画の大家、小田野直武の一族でもある。
【角館樺細工伝承館】角館の特産品である樺細工は、山桜の樹皮を用いた工芸品。200年前に修験者より伝わり、武士の手内職として始まったという。初期には印籠や煙草入れが中心だったが、現在は茶筒などが多く作られている。樺細工の展示実演のほか、角館の文化や歴史を紹介するコーナーもある。
【松本家】表通りから外れた小人町の北側にある、下級武士の住居。柱2本のみの門と柴垣で屋敷を囲み、3間からなる家の屋根は茅葺と杉皮葺きに置き石といった、下級武士典型の質素な造りの住宅。映画「たそがれ清兵衛」のロケ地でもある。ここでイタヤ細工の実演製作を行っている。
【岩橋家】会津時代からの芦名氏の重臣であったが、芦名氏断絶後は4分の3の知行で佐竹北家の組下として仕えた。家の建物は江戸末期に改築され、屋根も当初の茅葺から木羽葺きに変わっている。簡素な構造で、中級武士の屋敷の特徴をよく残している。庭に樹齢300年を超すカシワの木がある。
【河原田家】会津時代から芦名氏に、後に佐竹北家に仕えた家。明治期に裏町から現在地に移ったが、江戸時代の建築とされる薬医門や、武家屋敷の様式を踏襲した、この地方独特の書院造りの座敷など、細部にも古い形が残されている。一面苔に覆われた庭がなんとも美しい。日に4回ガイド付きで見学ができる。

小田野家

住所
秋田県仙北市角館町東勝楽丁10
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~16:30
定休日
無休(12月~4月上旬は休館)
料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町東勝楽丁10
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~16:30
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定休日
無休(12月~4月上旬は休館)
料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

角館樺細工伝承館

住所
秋田県仙北市角館町表町下丁10-1
電話
0187-54-1700
開館時間
9:00~17:00(12月~3月は~16:30)※入館は閉館30分前まで
定休日
年末年始
料金
500円
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町表町下丁10-1
電話
0187-54-1700
開館時間
9:00~17:00(12月~3月は~16:30)※入館は閉館30分前まで
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定休日
年末年始
料金
500円
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

松本家

住所
秋田県仙北市角館町小人町4
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~16:00
定休日
不定休(11月上旬~4月中上旬は休館)
料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町小人町4
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~16:00
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定休日
不定休(11月上旬~4月中上旬は休館)
料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

岩橋家

住所
秋田県仙北市角館町東勝楽丁3-1
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~16:30
定休日
無休(12月~4月上旬は休館)
料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町東勝楽丁3-1
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~16:30
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定休日
無休(12月~4月上旬は休館)
料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

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河原田家

住所
秋田県仙北市角館町東勝楽丁9
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~17:00(12月~3月は9:00~16:30)※入館は閉館30分前まで
定休日
年末年始
料金
500円
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

※取材時の情報です

住所
秋田県仙北市角館町東勝楽丁9
電話
0187-43-3384(仙北市文化財課)
開館時間
9:00~17:00(12月~3月は9:00~16:30)※入館は閉館30分前まで
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定休日
年末年始
料金
500円
駐車場
有料駐車場あり
アクセス
JR角館駅より徒歩15分

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