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副住職が打つ本格十割 今夏は山形県真室川産のそばも登場

舟形町 さばね山そば

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記事制作:
Kappo
舟形町 さばね山そば

店があるのは猿羽根山山頂、由緒正しき地蔵尊を祀ったお堂の隣。「門前には売店があったのですが閉じてしまい、さらに高速道路が開通し、参拝される方の足が遠のいてしまいました。お堂に座って参拝の方を待つだけでなく、参拝に来られた方にゆっくりしていってほしくてそば屋を始めました」。そう話すのは、猿羽根山地蔵尊別当堂守で、定泉寺副住職でもある梅津良元さん。「さばね山そば」の店主であり、そば打ちも担当する。

そばのメニューは「さばね山蕎麦御膳」のみ。季節の前菜にはじまり、十割そば2種類、デザートのわらび餅が順に出る。

そば粉は主に北海道摩周湖産北早生を石臼で自家製粉したもの。挽き方、打ち方を変え、1枚目は細打ちを、2枚目に太打ちと続く。

前菜を担当するのは妻の志織さん。旬野菜で作るすり流しや、定番のにしんや胡麻豆腐など品数・内容ともに充実しており、つまみながらそばを待つのも贅沢なひととき。
もともと休み処として利用していた場所。豊かな自然を借景に季節も楽しめる。営業は4月24日以降から11月24日頃まで。「予定日より前でも初雪が降ったら休業します」
梅津良元さんと志織さん。二人三脚で店を営んでいる。

100gずつ、2回に分けて出すのは、伸びないうちに食べてほしいから。産地や打ち方の異なるそばを楽しんでもらいたいとの想いもある。

今年の夏は1枚目と2枚目で品種も異なるそばを出している。「細打ちはこれまで同様、摩周湖産の北早生を、太打ちは山形県真室川産の最上早生です」。北早生は丸抜きなのでやや色白。のど越しがよく上品な味わい。最上早生は5〜10%ほどの殻付きを粗挽きにしており、野性味や食感の力強さが特徴的。「ずっと山形県産のそばを使いたかった」と良元さん。「太さだけではなく、香りや味にも差ができる」と手応えを口にする。

バランスのよい、やや辛めのつゆは、それぞれのそばの個性を引き立てている。そばを手繰る手が止まらない。伸びる間もなく2枚を食べ終える。

ここに居るだけでゆったりとした心持ちになる。店は小上がりとテーブル席がある。
デザートのわらび餅は、ぷるんとした食感がうれしい。お土産の用意もある。1箱1000円(4~5人分)。

最初から十割だったわけではない。「少しつなぎが入ると打ちやすいので外一でした。ある時、常連さんに教えてもらって行った奈良の「玄」という店のおかみさんに、『ちょっとでも小麦が入ればそば本来の食感が失われる』と言われ、そば屋として十割にこだわって打ちたいと思うようになりました」

最上早生が味わえるのは秋の彼岸まで。「彼岸が過ぎたら北海道の新そばになる予定です。新そばは色も香りも抜群です。ぜひ皆さんに味わってもらいたいです」。屈託なく笑う良元さんの笑顔も魅力的なのである。

「さばね山そば」の十割そば。奥が1枚目の北早生細打ち。手前が最上早生の太打ち。雑味のないつゆによく合う。
併設のギャラリーでは、良元さんが木ろくろを回し自作した食器や県内外からセレクトした工芸品などを販売している。

舟形町 さばね山そば

住所
山形県最上郡舟形町舟形境の峰2981
電話
0233-32-2792
営業時間
11:00~14:00(13:30LO)※そばがなくなり次第終了
定休日
火・水・木曜(祝日の場合は営業、臨時休業あり)※11月下旬頃~4月中旬頃は冬季休業
駐車場
10台(ほか共用あり)
席数
26席
予約
カード
不可
喫煙
全席禁煙
目安
2000円
メニュー
■にしん煮 500円
■わらび餅 300円
■くず切 700円

※取材時の情報です

住所
山形県最上郡舟形町舟形境の峰2981
電話
0233-32-2792
営業時間
11:00~14:00(13:30LO)※そばがなくなり次第終了
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  • 営業は4月24日以降から11月24日頃まで。

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※本記事の情報は掲載時の情報です

  • 取材・文:川野達子
  • 写真:池上勇人