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郡山

こおりやま

koriyama

100年フード認定のご当地ラーメン「郡山ブラック」

ますや本店 台新店

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記事制作:
Kappo
ますや本店 台新店

郡山ブラックの歴史

「喜多方ラーメン」「白河ラーメン」とともに「福島三大ラーメン」に数えられている『郡山ブラック』。昨年テレビ番組『秘密のケンミンSHOW極』でも取り上げられ、その名は一躍全国区のものとなった。その個性的な「黒い」スープが郡山市民に熱く支持されているのだが、それは明治元年に創業した「ますや食堂」が、大正時代中頃に提供を始めた中華そばがルーツとされている。

「中華そば伝」800円。漆黒のスープながらマイルドなうまさ。麺の種類やスープの濃さ、チャーシューの種類が選べるシステム。 写真の麺は中細ストレート、チャーシューはロース2枚とバラ1枚。なるととほうれん草がレトロなビジュアル。
昭和20年頃の「ますや食堂」。郡山の駅前すぐにあったが、昭和47年の再開発時に閉店した。

郡山駅前にあったますや食堂は、昭和47年の駅前再開発時に営業をやめており、その後は戦後に暖簾分けしていた「ますや分店」が黒い中華そばを継承し、市民の人気を集めていた。しかしこちらも平成16年に惜しまれつつ閉店している。

4代目店主の柴原久男さん。元祖であるますやの暖簾と味を復活させた。以前に放送していた地元ローカル番組に登場していたことでも知られる人。

この「ますや」の系譜は現在、ますや食堂直系の4代目である柴原久男さんが「ますや本店」を再開させて暖簾を守っている。この黒いラーメンがいつしか「郡山ブラック」と呼ばれるようになり、現在では多くのラーメン店が郡山ブラックを定番メニューに載せるほど一般的になっている。そして令和6年には文化庁の「100年フード」にも認定されたのである。

元祖の伝統を受け継ぐ、ますや直系の味

ますやのラーメンが黒いのはそのスープの製法にあった。現在の醤油ラーメンはスープと「醤油ダレ」を別に作って丼で合わせるのだが、ますやではスープの寸胴に醤油ダレも合わせて煮込んでいる。
見た目に反してしょっぱくなく、スープと醤油ダレが混然となったまろやかさとコクの中に甘みを感じる味わいが特徴だ。

豚ガラ(ゲンコツ)のスープと醤油ダレを寸胴で合わせるのが特徴。味がブレないよう、30分おきにチェックしている。
チャーシューを煮込んだ醤油が郡山ブラックのタレ。この中に豚の肉と脂のうまみが詰まっている。
味のかなめとなる醤油は会津坂下町の「高砂屋商店・キンタカサゴ特級」を使用。日本一にも輝いている高級な濃口醤油。

「当時はそばつゆと同じように鍋で合わせていたんでしょうね」と柴原さんが話す。『ますや本店台新店 』では、メニューが中華そば3種のみだ。基本の「伝」がますや「元祖」のブラック。これは豚ガラがベース。そして「新」は伝に節系を合わせて濃厚にした新世代の味。もうひとつの「元」は昭和初期の味を再現した煮干しと節系の懐かしい醤油味である。
麺もますやの伝統を意識し、昔からの機械と製法にこだわって製麺所に発注している。

「中華そば伝+花盛」1600円。花盛のチャーシューを追加したメニュー。写真はロースとバラのミックス。

ますや本店 台新店

住所
福島県郡山市台新1-4-13
電話
なし
営業時間
11:30~材料がなくなり次第終了
定休日
月・火曜(祝日の場合は翌日休)
駐車場
15台
席数
28席
予約
不可
カード
不可
創業
明治元年
メニュー
■中華そば新 950円
■中華そば元 900円
■花盛トッピング(並・大盛) 700円(1日20食限定)

※取材時の情報です

住所
福島県郡山市台新1-4-13
電話
なし
営業時間
11:30~材料がなくなり次第終了
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雑誌掲載日   
※本記事の情報は掲載時の情報です

  • 取材・文:菅原ケンイチ
  • 写真:池上勇人